寿命とは別物!健康寿命とは?

Aさん(72歳 女性)とBさん(73歳 女性)の話です。

Aさんとは内科の待合室で知り合いました。話していくうちに、週に一度病院に血圧管理と薬をもらいに来るという話になりました。そして10年近くもの間、週に一度は整形外科で電気にかかりに、もう一日は整体に通うのだとか。その日は血圧ではなく、血便が出てだるいので診察してもらいに来たと話します。これといった病気はないけれど疲れやすく、在宅中はベッドで一日中TVを見て過ごし、週末になると市内に住んでいる娘が幼い子供をつれて様子を見に来てくれるのだとか。

Bさんは友人のお姑さんです。平日はフラワーアレンジメント、卓球、バードゴルフ、大正琴、筋トレ、コーラスと、午前も午後も飛び回ります。週末はたまにゴルフ。のんびりしていることもありますが、2,3年に一度は海外に旅行に出かけます。

年齢に大きな違いはありません。日本人の女性の平均寿命は86・4歳。平均寿命まで生存していたとして、あと10年以上。お二人にさほど差はありません。

では健康寿命はどうでしょう。同じ70代前半という年齢ですが、Aさんは失礼ながら健康に暮らしているといえるでしょうか。もちろん病院に定期的に通い、体のメンテナンスをしておられますから、まだまだ10年くらいはお元気でいらっしゃることでしょう。しかし健康で生き生きと生活できるかといえば、残念ながら難しいのではないかと思います。

一方、Bさんは同じ年代なのに生き生きと人生を謳歌しています。新しいことに興味を持ってチャレンジし、その生き方が外見に出てきて素敵で若々しく見えます。まさに、精神と身体がお互いに良い意味で影響しあい、細胞がフル稼働している状態でしょう。

この二人は同じ年月を生きてきて、細胞分裂の回数も大きな違いはなく、おそらく寿命も大きくかけ離れることはないのではないかと思います。しかし、健康で居られる時間、健康寿命はおそらく20年は差がつくのではないでしょうか。

人間は寿命が延びればそれでよしということではありません。生きることと寿命が延びることは少し違うのです。
人生の終わりまで「生きる」ために、自身の細胞が最後まで正常に働けるように、サポートしていくことが健康寿命を延ばすことにつながるのではないでしょうか。